結論:トランクルームに住むことはできない
トランクルームは、「物品の収納・保管」を目的として、「倉庫業法」と呼ばれる法律に基づいて運営されています。倉庫業法は物品の安全な保管を目的としているため、住居としての使用は規約に違反します。
さらに、トランクルームの契約書には、ほとんどが「宿泊、仮眠などの行為を禁止する文言」を含んでいます。この規約に違反する形でトランクルームに居住することは、契約違反となりかねない点にも注意が必要です。
出典:国土交通省「倉庫業法」
住民票を移すこともできない
トランクルームに住むことはできないため、住居として登録することができず、住民登録も行えません。要するに、トランクルームに「住む」ということは違法行為となります。
一時的に「過ごす」のはOK
「トランクルームに住んでしまったら、訴えられるのでは?」と心配する方は少なくないでしょう。実際に、トランクルームは住居として認められないため、居住は違法行為になります。
ただし、「一時的にトランクルームで過ごしたい」という要望には対応できる場合もあります。
例えば、狭くてもくつろげる空間でマンガを読んだり、誰にも気兼ねなく日記を書いたり、コレクションを整理したり、趣味に没頭したりすることが可能です。また、「家ではくつろげないので、ひとりでゆっくり過ごせる場所が欲しい」といった理由も一時的な利用として違法にならない可能性があります。
ただし、のちのちトラブルにならないように、事前に運営会社に確認をしておくことは必要です。
トランクルームに住むリスク
トランクルームは本来、人が住むための場所として設計されていません。しかし、その利便性や快適性から住居として利用したいと考える人が多いのも事実です。以下では、トランクルームに住むことに関するリスクや予想される問題についてお話します。
法律違反や契約違反になる
トランクルームに住むことは法律違反や契約違反になります。一旦違反が発覚すると、退去要請や違約金の請求などが行われる可能性があります。
また、事務所としての利用や、物品の収納以外の目的で使用することも契約違反になり得ます。
運営会社によっては、事前の催告なしに直ちに契約解除といった措置を取ることがあります。
火災の危険性
トランクルーム内で火災が発生した場合、逃げ道が限られ、煙に巻かれる危険性があります。住居としての安全性が不足しています。
水回り・ガスなどライフラインの不備
トランクルームにはトイレ・水道などの水回り設備や、ガスなどのライフラインがないため、長時間の滞在が不可能です。
生活に必要な基本的な設備が不足しています。
侵入の可能性
セキュリティが強化されていても、内側に鍵がないため外部からの侵入を防ぐ手段が限られています。
また、何か起きたときに孤立した状況になってしまいますので、安全性が懸念されます。
住民登録の不可能性
トランクルームを住居として登録することはできないため、「住所不定」となり、郵便物の受け取りが難しくなります。
これらのリスクや問題が考えられるため、トランクルームで過ごす際は慎重に検討する必要があります。
滞在型トランクルームについて
数は少ないですが、中には「滞在型トランクルーム」と呼ばれる特殊なタイプのトランクルームも存在します。通常のトランクルームは主に荷物の出し入れなど一時的な滞在が許可されていますが、滞在型トランクルームでは異なる使い方が可能です。
- 部屋代わりに使えるタイプ: 一定期間の滞在が認められ、部屋のように利用することができるトランクルーム。
- 作業用スペースつきのガレージタイプ: 作業や趣味に使えるスペースが設けられたガレージ型のトランクルーム。
ただし、滞在が許可される期間や使い方は各サービスによって異なるため、利用前には契約規約を確認することが重要です。
以下の事業者が、滞在型のトランクルームを提供しています。
サービス | タイプ | 店舗 |
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加瀬のレンタルボックス | ・ガレージ倉庫 | 店舗検索はこちら |
ライゼボックス | ・ガレージ倉庫 ・ワークスペース |
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オレンジコンテナ | ・ガレージ倉庫 ・ワークスペース |
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ユースペース(U-SPACE) | ・プライベートオフィス ・クローゼットルーム |
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